ジュリアとのメモリアルコミュ5

P (ジュリアからミーティングしたいと連絡があった。今後の方向性について、相談したいという事だが・・・)
ジュリア 「お疲れ、プロデューサー。呼び出して悪いな。」
P 「構わないよ。けど劇場じゃなくて外でって、何か理由があるのか?」
ジュリア 「いや、まあ・・・大したことじゃないんだけど。あんたにちょっと、聞きたいことがあってさ。」
「単刀直入に聞くけど。アイドルって『偶像』なのか?」
P 「それは・・・大した事がないどころか、すごく重要な質問だな。何かあったのか?」
ジュリア 「何かあったというか、あたしなりに考えてみたんだ。あたしは、どんなアイドルになればいいのか、ってね。」
「けど、どんなアイドルになればいいのか、自分でも今イチ想像がつかなかったんだよな。」
「それって、あたしがアイドルのことを知らないせいかと思って、調べたんだけど・・・。」
P 「それで、『偶像』?」
ジュリア 「ああ。だから改めて、あんたにも確認したかったんだ。・・・なぁ、あんたにとって『アイドル』って何だ?」
P 「それは、本当に難しい質問だな・・・。正解はわからないけど、俺なりに真剣に答えるよ。」
「確かに、ジュリアのいうとおりアイドルの語源は『偶像』らしい。」
ジュリア 「・・・・・・。」
P 「アイドルの活動範囲は広い。歌とダンスが基本だけど、グラビア、演技、バラエティやトークなど様々だ。」
「ただ『歌で影響を与えるもの』という意味では、ロック歌手もアイドル歌手も、似た存在だと俺は思う。」
ジュリア 「歌で、影響を与えるもの・・・?」
P 「ああ。『偶像』というと、なんだか幻みたいだし、実態がないもののように思うかもしれない。」
「けど、アイドルがそんなに甘いものじゃないって事は、ジュリアならよく知ってるだろ?」
ジュリア 「そりゃあね。毎日、イヤというほど感じてるよ・・・主にダンスレッスンだけどな。」
P 「そうだな。けど、それをファンに見せる事はない。ステージの結果がすべてだと、知っているからだ。」
ジュリア 「・・・・・・。」
P 「裏がどうあれ、ステージ上のジュリアはカッコイイ。アイドルは、生き様そのものだと俺は思うよ。」
ジュリア 「・・・なるほどね。OK、プロデューサー。あんたの言い分はよくわかった。」
「アイドルは生き様、ね。まったく・・・ずいぶんとロックなことを言ってくれるじゃないか。」
「サンキュー、プロデューサー! お陰でスッキリした。これで心置きなく世界を目指せそうだ!」
P 「いや。・・・こんな答えで良かったのか?」
ジュリア 「ああ。あたしは他のみんなみたいに、純粋にアイドルを目指して、ここに来たわけじゃなかったからさ。」
P 「なるほど。それで劇場以外の場所にしたんだな・・・。ジュリアはそういうところ、気遣いができるよな。」
ジュリア 「い、いいだろ別に。からかうなよ・・・ったく。」
「まぁでも、気になったのはそうかもな。変に誤解されたくなかったっていうか・・・。」
「女ばっかりでどうなるかと思ったけど、不思議と居心地が悪くないんだよ。これもあんたのお陰かな。」
P (人一倍の向上心を持ちながら、仲間をきちんとリスペクトもしている。ジュリアならいつか必ず・・・)
ジュリア 「よし! そうと決まれば、さっそく劇場に帰ってレッスンだ!」
P 「え、今から?」
ジュリア 「当然だろ! このあたしに火を着けたんだ。責任取ってもらわないとな?」
「手綱はまかせたぜ、相棒♪」

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