とあるPの運命が変わった日 〜1st Live@NAKANO Day1〜
皆様はじめまして。ジュリア担当Pの皮を被った男・マイケルえどがわでございます。
ジュリア担当を名乗っておりますが、実際は『765 MILLIONSTARS』52人全員担当……のつもりでございまして、ジュリアは「主担当」という立場なのは秘密です。
当サイトよりお誘いをいただきまして、いち執筆者として参加することになりました。ギターもロックも知らない人間から見たジュリアの魅力を、つたない『文章』と言う名の『文字の羅列』にて表現していきたい所存です。よろしくお願いいたします。
2005年にスタートしたアイドルマスター。アーケードゲームから始まったこのシリーズも、気がつけば干支が2周目に入っていた。これまでに多くのアイドルが誕生し、数多くのプロデューサーが奮闘し、数え切れないほどの物語が紡がれ、そしてまた新たな『事務所』が立ち上がろうとしている。
さて。あなたは何がきっかけとなって、多くのアイドルの中から「彼女(彼)を担当しよう!」と思ったのだろうか。第一印象・コミュニケーション・楽曲……まさに十人十色の物語があるのだろう。今回は私がジュリアと出会ったエピソードを紹介したい。
「あなたのジュリアは、どこから?」私は、1stライブから。
2014年6月7日。中野サンプラザで開催された、1stライブ『HAPPY PERFORM@NCE!!』1日目。私が初めて参加したアイマスのライブだ。2010年の某球場でアイマスと出会い、2012年に『アイモバi』でPデビューを果たした私。いつかはライブにも参加したいと思っていた。それがダメ元で応募した先行抽選に当選した、ミリオン1stライブだったのだ。
期待と不安とサイリウムと雨具を詰めたカバンを握り締め、私はホール2階のほぼ最後方の座席に座っていた。周辺では同僚の方々が挨拶や名刺交換をしている。ライブ初参加・そして人見知りな私には、その同僚の輪に加わる余裕が無かった……いや、加わる資格が無いと思っていた。
「765PRO ALLSTARSがいるし、事務所も765プロだし……」で始めたミリオンライブ。そんな当時の私は、MILLIONSTARSのアイドルの事を知らなすぎたのだ。本来であれば、知らないからこそこ会話に入って、MILLIONSTARSへの見聞を広めるべきだったのだろう。まさに後悔先に立たず、である。
勝手な壁を作ってしまった私は、決して褒められる行為ではないが……漏れ聞こえて来る会話を聞き流す事しか出来なかった。その聞き流していた一連の会話の中で唯一、後方から聴こえてきて、スッと耳に入ってきた言葉がある。今思えば、これが『運命』の始まりだったのだろう。
「ジュリアを担当しておりまして……」
緊張しながら独り黙って待っていたら、会場にブザー音が鳴り響いた。MILLIONSTARSにとっても、私にとっても初めての第一歩。しかし開演後は……大変恥ずかしいのだが、ほぼ「記憶がございません」としか言いようが無い。それくらいに楽しかったからなのだろう(と信じたい)。
それでも一つだけ、今でも鮮明に覚えている曲があった。それがジュリア役・愛美さんの歌う『流星群』だ。
暗闇の中にマイクスタンドが置かれる。やがて灯されるスポットライトの下には、ギターと左頬の星を携えた愛美さん。ギターをかき鳴らし、ゆっくりと歌い始め、そして彼女が叫んだ。
「サンプラザ、かかってこいやーっ!」
何故かは分からない。何故かは分からないが、この一言がドスンと『来た』のだ。
高速感溢れるドラムのビートに合わせるように、私も同僚もどんどんコールに熱が入る。その圧倒的な熱量に負けない、むしろその熱量をそのまま返す、彼女の力強いパフォーマンス。
私にとってあの数分間、言葉では表現し切れない『何か』があったのだ。
ミリオンライブ関連のCDは、1stライブ前までの(と言いつつ現時点でもだか)全作品を購入して、全ての楽曲を聴いていた。そして1stライブで歌われたどの楽曲も素晴らしく、CDとは異なるライブらしい体感ができた。
その上で、1stライブで体感した『流星群』は群を抜いていたのだ。あの感覚を言葉にするのは難しいのだが「あの空間であの空気を共有できた幸せ」と言えば、なんとなくでも理解していただけるだろうか。
その結果。
1stライブまで「そういうアイドルもいるのか」程度の存在だったジュリアが、終演後は「凄く気になる……!」という存在にまで変わっていた。それくらい彼女のパフォーマンスが、私に強烈なインパクトを与えた。まさに『HAPPY PERFORM@NCE!!』だったのだ。
当時からの「ミリオンのアイドルは全員担当」のスタンスは、当然ながら今も変わらない。しかしこの日を境に、メインで担当したいと思えるアイドルが2人になった。
アイマス2で初めてIA完全制覇に導いてくれた如月千早、そして1stライブで私のハートを撃ち抜いてくれたジュリア。
私が胸を張って『担当』と言えるようになるまで、まだしばらく時間はかかったが……それはまた別のお話である。
あの日、中野サンプラザの最後列にいた「名も知らぬジュリアP」の方。今では私も、立派なバカPになりました。
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[…] とは思いますが……実はこの文章、以前私が書いた1stライブレビュー記事の焼き増しなのです。 […]
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