ミリシタ版プラチナスターシアター ~Eternal Harmony~ 4話 フワフワ☆超特訓

(劇場事務室にて)
P (エターナルハーモニーのレッスン開始から、数日。エミリーもジュリアも、相変わらず苦戦している・・・)
「しまった、もうこんな時間か・・・。レッスンの様子を見に行こうと思ったが、みんな帰ってるだろうな。」
徳川まつり 「プロデューサーさん。はいほー!なのです。」
P 「まつり?まだ残ってたのか。レッスンはもう、とっくに終わったんじゃないのか?」
徳川まつり 「それなのです。終わったけど、終わっていないのです。」
P 「つまり・・・どういうことだ?」
徳川まつり 「つまり、ジュリアちゃんがひとりで居残りレッスンをしているのです。」
P 「ジュリアが、ひとりで居残りを?それは心配だな・・・教えてくれてありがとう、まつり。」
徳川まつり 「礼には及ばない、なのですよ。それより、姫もついていくのです。」
(レッスン室にて)
ジュリア 「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス・・・」
「うわっ!?」
「くぅ・・・やっぱりダメか。また同じところで転んじまった・・・。」
P 「それは疲れてるせいじゃないか?ジュリア。」
徳川まつり 「そうですよ、ジュリアちゃん。無理をしてはダメなのです。」
ジュリア 「プロデューサー、マツ・・・。」
「・・・いや。いくらあんたでも、こればかりは譲れない。」
「チハはそれぞれのペースでいいって言ってたが、このままじゃ本番に間に合わない。」
「あたしひとりが足を引っ張ったせいで、エターナルハーモニーのライブをダメにしたくない。」
P 「ジュリア・・・。」
徳川まつり 「ジュリアちゃん。ジュリアちゃんは、どうしてそんなに頑張るのです?」
「ジュリアちゃんは、本当はアイドルではなく、ロック歌手になりたかったのではないのですか?」
P 「まつり・・・。」
徳川まつり 「・・・ああ。そのとおりだよ、マツ。あたしは別に、ロックを諦めたわけじゃないからな。」
ジュリア 「でも今の、765プロライブ劇場にいるあたしは、アイドルだ。歌って踊るのが、あたしの仕事だ。」
「ハンパにアイドルやってると思われたくないんだ。それじゃ、アイドルにもロックにも失礼だろ?」
「だから、やれるところまでやりたい。どれも、中途半端で、不完全燃焼ってのだけは、絶対にイヤだ。」
徳川まつり 「・・・ジュリアちゃんは、頑張り屋さんなのですね。」
「わかったのです。それでは今回は、特別にまつりが協力してあげるのです!」
ジュリア 「え?協力って・・・。」
P 「まつり、ありがとう。けど、何をする気だ?」
徳川まつり 「プロデューサーさん、姫におまかせなのです。姫がジュリアちゃんに、魔法をかけてあげるのです!」
「ただし、まつりの魔法はちょっぴり厳しいのです。フワフワに、最後までついてくるのです!」
「・・・ね?ジュリアちゃん。・・・ね?」
ジュリア 「え、ち、ちょっと待て・・・怖い!笑顔が怖い、マツ!こ、こっち来るなあ~!?」
徳川まつり 「ジュリアちゃん、覚悟!なのですー!!」
ジュリア 「うわあああーーー!!?」
P (その後、まつりコーチによる、世にも恐ろしいフワフワ超特訓が始まった・・・)
徳川まつり 「全然違うのです!そこは蝶のように、ぱたぱたと華麗に踊るのです!」
ジュリア 「い、意味がわからない・・・!えっと、こうか?それとも・・・?」
徳川まつり 「そこは、蝶のように鋭くなのです!もっとぱわほー!に、素早く舞うのです!」
ジュリア 「これ以上、速く動けって!?・・・くぅ~!やってやるぜ!見てろよ、マツ!!」
(そして・・・)
ジュリア 「ぜー、はー、ぜー、はー・・・。し、死ぬかと思った・・・。」
徳川まつり 「ジュリアちゃんは、大げさなのです。ダンスで人は死なないのですよ?」
P 「いや、俺もちょっと思ったけどな・・・。というか、意外にスパルタなんだな、まつり・・・。」
徳川まつり 「ほ? なんのことです? まつりはただの、かよわい姫なのです。」
「姫の魔法で、ジュリアちゃんの願い事を叶えてあげただけなのです♪」
P 「魔法にしては、力づくって感じもしたが・・・何にせよ、ステップができるようになってよかったな、ジュリア。」
ジュリア 「あ、ああ・・・。なんか、喜ぶよりも疲れのほうがすごくて、まだ実感がわかないけど・・・。」
「あたしの練習に付き合ってくれてサンキュ、マツ。・・・それじゃ、着替えてくるか!」
P 「まつり、いろいろありがとうな。俺からも礼を言わせてくれ。」
徳川まつり 「・・・エターナルハーモニーのライブを成功させたいのはジュリアちゃんだけじゃないのです。」
「だから、これはまつりのためでもあるのですよ。・・・ね?」
P 「うん・・・そうだな。エターナルハーモニーのライブ、成功させような。」
徳川まつり 「当然なのです♪」
P (ジュリア、それにまつり。成功を願う気持ちの強さがユニットを強くする。他のみんなも、きっと・・・!)

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